夜明け直前、南十字星は右に傾き


2022年4月15日早朝、月齢13.4の大きな月がある中、3日前に太陽表面で起こったプロミネンスの噴出に伴うコロナ質量放出の高速太陽風が地球に到達しました。


流石に朝方なので誰もいないだろうと定位置に陣取り、月明かりの助けを受けながら4台のカメラを順番に湖岸に設置開始。その感に大きなオーロラが出る可能性もあるので、1台目からタイムラプス撮影をします。


ただ月明かりがあると、暗夜とは全く違う撮影になるので、露出時間は半分以下になるし、ISO感度においては1/4以下に。何度も試し撮りをするので、一つのカメラセッティングに何分もかかります。


2台目、3台目と設置して行く中で月が西の空に傾き始めるので、またカメラ設定が変わります。ああ大変だ。早くNikon Z6IIを手に入れ、自動で撮ってくれる設定の恩恵にあやかりたいです。


そして4台目を設置し終わると、月の高度は5度位。確認すると、月明かりの中でもオーロラのダンスが分かる。


そして午前4時55分過ぎ、月が沈むと同時にどんどん空が暗くなっていきます。しかし、空気が綺麗なのと光害が全く無く、月焼けが暫らく続くので空はまだ明るい。


月齢13の月焼けが終るのは、月が沈んでから20分程かかります。なのにこの日の天文薄明開始は午前5時41分。それでなくても暗夜の時間が短いのに、月焼けの影響で実質30分しか暗夜が確保出来ません。


今日は初めてかもしれませんが、SONY α7SII で撮った写真をTOPに使いたいと思います。早い話、4台目のカメラで、レンズにSamyang 12mmF2.0 というAPS-C 用を使っており、しかもクロップしてます。


この時の長辺ピクセルは2768まで落ちており、次にご紹介する CANON EOS 6D SEO-SP4 で撮影した写真の長辺が5472ピクセルですので、丁度半分という事になります。


そう面積的には1/4になるという事でしょうか。


左下の湖面に竜骨座の1等星カノープスの反射と、三脚に載ったEOS 6Dの姿がご覧頂けると思います。


そして次の写真がEOS 6Dで撮った縦型構図の写真です。






これが EOS 6D の縦型構図で撮影した写真。レンズは対角魚眼レンズのSamyang 12mmF2.8です。一絞りのF4.0でISOは1万です。


写真の上1/3が北の空になり、残りが南の空です。写真右上に日本と同じ姿のさそり座が見えています。黄色い星がアンタレスです。ご興味がある方はネット星図早見盤を南緯45度にセットして南の空をご覧下さい。さそり座が北の空を通過する事がお分かりになると思います。


そして最下段に母なるワカティプ湖を入れてみましたが、この日は優勢な高気圧の圏内で風も無く湖面はまさに鏡の様になっていました。


琵琶湖の半分弱程の大きさの湖が、鏡の様になっているんですから、この写真は撮って行かないといけません。しかもSLIK三脚の前足は完全に湖の中に入ってます。


天体改造されたカメラ故に、オーロラの感度もフィルムと同等ですので、α7SIIで撮った写真の「物足りなさ」はありません。オーロラ5原色を全て99%以上透過しますので。こちらはソフトフィルターを噛ましていませんので、また雰囲気が違います。


ラッキーだったのは、30分しかない暗夜の最中に今日一番のオーロラが出た事です。中央左下の白い雲、大マゼラン星雲の直下まで紫色オーロラが伸びていますが、この瞬間の大マゼラン星雲の高度は約25度。


これは「腕を伸ばした時の拳の幅が大人も子供も10度」ですので、そう「拳2.5個分の高さ」に相当します。皆さんも地平線から拳を2.5個重ねてみて下さい。この瞬間のオーロラの高さがお分かりになると思います。


まあ夜明け直前に出たオーロラなので、オーロラ帯はニュージーランド大陸から離れており、真夜中よりも条件は良くありません。もしこれが真夜中だったら、こんな出現では済まされなかった事でしょう。なんせ5段階で③の磁気嵐になりましたからね。


と書いている今の気温は丁度0.0度。今日4月17日早朝の最低気温です。


撮影時は当然の如く4つのカメラ全てにレンズヒーターを撒いて、3つはモバイルバッテリーで、1つは古いので単3電池8本で動作させています。


先日あと2つのヒーターを得意のAliExpressに注文しました。温度の調整が3段階で出来るモバイルバッテリー対応のレンズヒーターです。






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