
SONY α7 IV の高感度ノイズ検証 その2

DPreviewさんがSONYの新型ミラーレスカメラである α7 IV を比較対象ツールに含めて下さったので、それを元に天文屋としての高感度ノイズ検証をしてみたいと思います。
主役の α7 IV を右下に配置し、比較対象カメラとして現在使用中の Canon EOS 6D を左上に、その右に Canon EOS R6 、左下には天体用改造の筆頭としている Nikon Z6II を配置しました。
感度はタイムラプスやオーロラ撮影時に良く使う12800にしました。早速4つのカメラを比較してみましょうか。
如何ですか、上の4枚の写真は?
上段2つのカメラは裏面照射型センサーではないので、それなりに高感度ノイズが出ている印象ですが、α7 IV は裏面照射型センサーを採用したにも関わらず「かなり派手なノイズ」が見て取れます。

次にノイズが見えやすいというか、目立ちやすい白黒を対象としたものですが、やはりノイズが派手に出ちゃってますね。
8年前に売り出しを始めた左上のEOS 6Dにも迫ろうかという派手なノイズが出ていると思われます。
まあ何枚も同じ写真を撮って重ね合わせてノイズを消すなんて技術もあるのですが、タイムラプス撮影やオーロラダンス等、動きのある物を撮るには適していません。
故に一枚一枚の写真がホンマに大切になります。

次はダークな部分を選択したものです。
何だか異様な点像が見受けられるんですけど、これってまさかSONY機に顕著に見受けられる「恒星が緑色になる」原因の様な点像ですね。
もうこの時点で α7 IV は次期天体改造カメラにがなり得ない事を示しています。

次にやや明るめの部分を選択してみました。
お酒のボトルを左手に入れ、余った右手は黒色部分です。
派手にノイズが出ている様に見えまんにゃわ。

最後はいつもの虹色風車で比較してみましょう。
ほぼ絶句状態です。
まあ天文屋に固執した比較なので、一般撮影しかされない方にとっては関係ないお話です。
ノイズリダクションが勝手に作動しなくなり、バルブ撮影でも14bitになった所までは良かったんですが、肝心のノイズがこのレベルではねぇ。
実はISOを1600に落としても、他機種よりノイジーに見えており、私が所有するα7RIIIと比較しても、約3~4倍ものノイズが出ている事が見て取れます。
一体何があったかは知りませんが、裏面照射+積層型のセンサーなのではと疑ってしまうレベルです。積層型のセンサーは一般的にノイズが多いですからね。
最近のα7SIIIもそうなんですが、ノイズが多いんですよ。
という事で、もし来年こそ休暇旅行に出られるようなら、日本に寄って次の天体改造機を持ち帰れるかなと願っております。
そしてその次期天体改造機は初めてのNikonとなり、恐らくはZ6IIとなる事でしょうか。でもCanonさんがCMOSに代わる新しいセンサーSPADの320万画素を開発されたらしく、若しかしてCMOSの時代なんてあっと言う間に終わるのではないでしょうか。
SPADセンサーのミラーレスカメラが出来たら、これまでの悩みが全て解決しそうですね。